今こそ徹底しよう!QSCと感染症対策 ~外食産業がWithコロナ時代に必要なこととは?~

客離れを防ぐために外食産業が行うべきコロナ対策とは?

新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、外食産業にとって大きなダメージです。
客離れを防ぐためには、Quality(品質)、Service(サービス)、Cleanliness(清潔さ)の頭文字であるQSCを徹底し、更なるレベルアップを図らなくてはなりません。まずは、徹底した感染症予防対策を講じて、顧客に安心感を与えると同時に、従業員の安全も確保することを目指しましょう。

新型コロナウイルス感染症の主な感染経路は、飛沫感染と接触感染です。感染予防のために、密閉・密集・密接の3密を避けて、人と人との距離をとることが推奨されています。映画館やスタジアムなどでは、席販売の時点で1席ずつ空けたり、前後一列を空けたりしてチケット販売しています。
外食産業も基本的な予防策を大前提としつつ、外食産業ならではの予防策が必要です。

外食産業が講じるべき感染症予防の具体策とは?

先行きが見えない感染症への不安のため、消費者の外出自粛のマインドは根強く残っています。マスクを外して他人と近距離で食事をすることになる飲食店に対する不安は、他業種に比べても大きいと言わざるを得ません。感染への不安をいかにして払拭するかが、客離れを防ぎ、顧客を定着させる鍵になります。そのための具体策を、いくつかご紹介します。

ガイドライン等を参考に、徹底した衛生管理を行おう

そのために、まずは徹底した衛生管理を行うことです。テーブルや椅子をはじめ、トイレやドアノブ、レジカウンターなど人が触れる場所はこまめに消毒する必要があります。とくに、来店者はトイレの清潔さに敏感になっているため、いつも以上に徹底した清掃を行うことが、これから徹底して行われる必要があります。
その他、厚生労働省から出されているガイドラインに準じて、テーブルの間隔を空ける、入り口や窓を開放する、飛沫防止用のアクリルパネルを設置する、などの対策も有効です。

安全なお店であることを周知しよう

必要な対策を講じたら、安全な店であることを周知しましょう。店の入り口に来店者用の消毒セットを設置し、同時に店が行っている安全対策を掲示するなどすることで、来店者に安心感を与えられます。
また東京都では、感染予防対策を実施している事業者向けに、「感染防止徹底宣言ステッカー」を発行しています。適切な感染防止対策を実施している証として店頭などに掲示することで、お客様にとって安心して利用できる店舗だと知らせることができます。

新しいQSCを担える、質の高いサービスを提供できる従業員を育てよう

そして、この変化する状況に対応するには、それを担う意識の高い従業員の育成が重要です。マニュアルどおりの仕事をするだけではなく、状況に即した対策を考え、実行できる人材教育も重要となります。

コロナの影響で客足が遠のいたり、営業時間の短縮が求められたりと、平常時よりも時間的なゆとりができたお店も多いでしょう。そういった時間を活用し、平常時には着手できなかった社員研修に力を入れることも、withコロナ時代に営業していく外食産業では、選択肢の一つなのではないでしょうか。

先行きが見えない状況では、お客様のみならず、従業員にとっても精神的に厳しい面が多いでしょう。ですが、人材教育や社員研修は、従業員の意識向上、新たなモチベーションの獲得にもつながります。コロナという大きな危機にともに立ち向かうことで、従業員やお店のより強い結束や一体感が生まれることもあるでしょう。

まとめ:万全の対策を講じてwithコロナ時代を乗り切ろう

外食産業にとって厳しい状況はまだまだ続きそうです。ですが、万全の予防対策を講じていれば、お客様の感染への不安は次第に払拭されていくでしょう。そして、お客様が安心できる衛生環境、QSCを提供するために、従業員教育にさらに力を入れていくことも、これからの外食産業に求められていくのではないでしょうか。

参考:
【厚生労働省】新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html#Q3-1

【東京都防災ホームページ】感染防止徹底宣言ステッカー
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/torikumi/1008262/1008420/index.html

グローイング・アカデミー 担当者グローイング・アカデミー担当者

投稿者プロフィール

株式会社ホスピタリティ&グローイング・ジャパンにて、
各種サービスの企画担当を経て、現在はマーケティング部門にて編集を担当。
学生時代は居酒屋店員として4年間のアルバイトを経験し、飲食店の現場事情に精通。
今でもお店を訪れるとスタッフの動きが気になってしまう、自称『店舗事情ウォッチャー』。

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