1,000人規模のスタッフに、行き届いた育成ができる。モバイル教育の利便性は代え難い!

株式会社イーストン様 導入事例

今回お伺いしたのは、北海道札幌市に本社を置く「株式会社イーストン」様。イタリアンレストランやバーなど11の飲食店ブランドを北海道から東北、関東エリアまで45店舗展開している会社です。アルバイトを含め、1,000名を超えるスタッフの人財育成を目的に、2018年にGROWING MOBILE[以下、グローイング・モバイル]を導入され、さまざまな機能をフル活用いただいています。同社の取締役営業本部長である川西 彰様に、サービスの導入前後のお話や、コロナ禍での変化について伺いました。

頻繁に改定を要する「店舗マニュアルのデジタル化」が急務でした

導入前は、研修や人財育成にどのような課題を感じていたのでしょうか?

川西様 最大の課題は、「紙ベースのマニュアルでは改定が追いつかず、新たな仕組みやルールの浸透に時間がかかってしまう」という点でした。10年ほど前に3冊一式のマニュアルを用意し、各店舗に配布する形で教育を行なっていたのですが、6年くらい前からSNSやシステムの活用、コンプライアンス、契約関連など細かい改定を加える頻度が増してきて、毎月のように最新版を送り直していました。しかし忙しい店舗スタッフに、それらに逐一目を通してもらうのは簡単でなく、デジタル化が急務と感じていたなかで、グローイング・モバイルに出会った次第です。

グローイング・モバイルのどのような点に、魅力を感じていただけたのでしょうか?

川西様 アルバイトスタッフも含めてスタッフ全員が見られて、教育に必要な機能が一通り揃っていた点ですね。三社ほど比較検討しましたが、オプションなども不要で、「費用対効果が非常に良い」と感じて導入を決めました。

導入にあたって苦労した点はありますか?

川西様 1,000人単位のアルバイトスタッフがいるので、全員のID登録をし、付与をする作業はちょっと大変でしたね(笑)。以降は新しいスタッフが入るたび、営業本部の事務スタッフに一括で登録してもらっています。

導入後は、どのような場面で育成に活用されているのでしょうか?

川西様 まず、新入社員の教育では非常に役立てています。特に昨春は助かりましたね。コロナ禍前に導入しておいて本当に良かったです。札幌での本社研修ができず、3週間は完全にお店を閉めていたので店舗でのOJTも実施できないなか、このツールで社会人としての基礎を身につけられていたので、店舗を開け始めた後も、スムーズに業務をスタートできました。ツール内のテストでしっかり点数を取ることが、彼らにとってもやりがいになっていたようです。最初は人事が促していましたが、途中からは同期同士、切磋琢磨しあう形で自主的な学びを進めてくれていたのも印象的でした。モバイルで学ぶ習慣が当たり前に身に付いたからか、今も利用ランキングのトップは彼らが独占している状態です。職種を問わず、等しくこの仕事の基礎を勉強できる点もいいなと感じていますね。飲食業では、調理とホールでどうしても得られる知識やスキルに違いが出やすいので、その差が埋まりやすいと感じます。

既存社員の方の活用具合はいかがでしょうか?

川西様 現場で不明点やトラブルがあったときに、その都度活用しているケースが多いですね。中でも育成の担当者や、キャリアの浅い店長などはかなり頻繁に見ているようです。育成担当者の場合は、「教える立場として間違いないかを確認しておきたい」という思いがあるからだと思います。新人店長に関しては、些細な疑問でエリアマネージャーを呼んでいたらキリがないですし、「まずはマニュアルを見て、その通りにやってみよう」という思いから活用されている印象です。

「従業員満足度の向上」につながる取り組みも、ツールに反映させています

どのように「使いこなして」いるのかを、ぜひ具体的に教えてください!

川西様 マニュアル、クイズ、コミュニケーションなどあらゆる機能を使っていますが、まずは自社のマニュアルをきちんと入れて、適宜更新するところから始めました。その後は社内報や新メニューの調理動画の配信にも役立てています。動画は商品開発部のメンバーが作っており、調理スタッフの予習・復習ツールとして活用してもらっています。あとは昇進や昇格試験のテストも、すべてこのツール内でやってもらっていますし、直近では決起大会で行った講話の動画配信なども行いました。

また「VOE賞」の表彰者とその内容もツール上で発表しています。当社には「VOE(Value of Eastone)」という行動指針があるのですが、これに沿った行動をした人やそのエピソードを自薦・他薦で毎月マネージャーたちが表彰し、店長会で選出しています。こうした取り組みは「働きがい」や「従業員満足度」にも影響があると考えており、会社として大切にしている部分です。また当社らしい内容でいえば、スタッフの誕生日もツール上で告知しています。創業以来、社長が全社員にバースデーカードを書いて贈る習慣を大切にしており、社長は毎年、営業や人事からヒアリングしてメッセージを書いています。自分の頑張りが社長の耳に入っているというのはやはり嬉しいもので、私自身も過去のカードはすべて保管しています。誕生日の告知もその延長線上にあるものですね。

幅広い活用が進んだ理由は、どのあたりにあるのでしょうか?

川西様 私が「こんなこと、できないかな?」と思いついたアイデアを、H&Gの営業担当者の方にバンバン相談しているからでしょうか(笑)。できるかできないかはさておき、まず相談してみて、できそうなことを親身にサポートいただいている状態です。「もっとこうなったら嬉しい」と出した意見が反映され、昨年6月にアプリからWebサービスに仕様変更された際は感動を覚えたほどでしたね。編集作業が段違いにラクになり、ページの展開も非常にわかりやすくなりました。

私だけでなく、最近は人事のメンバーからも「研修後の振り返りの仕組みとして、確認テストをやりたい」といった声が挙がってきています。当社に限らず、研修後の後追いは普遍的な課題ですし、どうフォローするか、どうフィードバックして次の研修につなげていくかという部分は、今後も模索しつづける必要があると感じています。またモバイル研修を導入したことで、集合研修の内容が変わってきているのも印象的ですね。マニュアルを読めば理解できることは省略し、対面では面接のやり方や細かいニュアンス、考え方の部分など、マニュアルで表現しきれない部分を教えよう!という方向に変化してきています。

コロナ禍を通じて、「人財育成の必要性」を改めて痛感しました

コロナによる影響が続いていますが、採用や育成の方針に変化はありましたか?

川西様 はい。現在はむしろこういう時期だからこそ、より人材に投資しよう、という方向で動いています。実は第2波の後に、大きな反省がありまして。お客様数が一時的に回復したのですが、スタッフ側のお店を回す感覚が相当に鈍っていたんですね。身に付いていたものがこんなあっさりと無くなってしまうのかと驚いたほどです。臨時で他店に入るなどして疲弊していた社員も多かったですし、アルバイトスタッフも出勤ペースが不規則になっていたので、急に忙しくなった状況に順応できなかったようです。お客様からもご意見をたくさんいただきました。

この反省を生かし、第3波に向けては体制の再構築に努めました。今回は営業力を維持するためにも絶対に休まず、どんな形でも店を開けつづけるようにしていますし、秋頃には来年度の人数を早期採用し、優先的に教育も進めています。「ここまでやったからには、絶対に客数を回復するぞ」と意気込むくらいには、人材に投資をしていますね。この方向性には社内でも異論がなく、すぐに合意が取れました。痛い目を見た分、人財育成の大切さ改めて痛感した1年でしたが、アフターコロナでも高い営業力を維持することで、競合との差別化を図っていけると考えています。

今後の出店計画はどう考えていますか?

川西様 直近では、コロナ前から準備していたスイーツ(プリン)の新ブランドを3店舗出します。レストランに関しては現在、業態の検討を進めている最中ですが、必ず出店する予定です。機能的な役割だけでなく、「イーストンのお店があることで、生活が豊かになる」と感じてもらえるようなお店づくりを強化していきたいですね。

そのためにも、ぜひグローイング・モバイルをご活用ください。

川西様 もちろん、そのつもりです。「トップマネジメント層からスタッフまで、全員が常に学びつづける」という教育体系の確立に役立てていきたいです。この1年の経験を通じて、我々マネージャー陣も「自分たちが先に変わらなければ、皆を導いていけない」という意識が非常に高まっています。今を乗り切るだけでなく、数年後に向けて夢のある計画を提示する必要があると感じていますし、社員に心強く感じてもらえる企業でありつづけるためにも、トップ層で合宿をして議論を交わそう、なんて話も出ています。

グローイング・アカデミーの「有志塾」にも、またぜひ参加したいですね。我々が東京のマーケットを拡大していくにあたって感じたのは、情報量の違いです。私は3回ほど参加しましたが、「成長企業のリアルな声を包み隠さず聞かせてもらえる機会は、これ以上ない勉強になる」という実感があります。会社を成長させるには、他社とのコミュニケーションがないと非常に孤独です。有志塾は同じ志を持つ企業さんと共に頑張っていける場だと感じています。他のマネージャー陣も多くの気づきと刺激をもらっていたようですし、開催できる時期が来れば、また積極的に参加していきたいと考えています。

お客様情報

会社名
株式会社イーストン
従業員数
846名(2021年3月1日現在)
店舗数
45店舗(2021年3月1日現在)
資本金
4,800万円
業種業界
フードサービス
事業内容
飲食店の経営等
売上
3,810百万円(2020年3月期)
URL
https://www.eastone.co.jp/

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グローイング・アカデミー 担当者グローイング・アカデミー担当者

投稿者プロフィール

株式会社ホスピタリティ&グローイング・ジャパンにて、
各種サービスの企画担当を経て、現在はマーケティング部門にて編集を担当。
学生時代は居酒屋店員として4年間のアルバイトを経験し、飲食店の現場事情に精通。
今でもお店を訪れるとスタッフの動きが気になってしまう、自称『店舗事情ウォッチャー』。

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