飲食業界で年間2000億円の損害 なぜこのような事が起きるのか?

グローイング・アカデミー

いま外食産業では、予約の無断キャンセルが大きな問題になっています。経済産業省によるレポートでは、飲食業界におけるその被害額は年間2000億円にも上るようです。

数十人の予約をいただいたけど、予約当日になってもだれ一人来なかった。そして予約時に伺った電話番号にかけても、いっこうに繋がらない。飲食店に勤めた事がある人なら、一度は経験した事があるのではないでしょうか?

名前と電話番号だけで簡単に予約ができることも、無断キャンセルへのハードルを下げてしまっているのかもしれません。お店側からしたら、とても深刻な問題ですが、無断キャンセルをしてしまう人の気持ちは「予約したことを忘れていた」「食べたいものが変わった」など、とても無責任な内容ばかりのようです。もちろん、中にはやむを得ない事情で来店する事が出来なくなってしまった場合もあるかと思いますが、せめて連絡は入れてもらいたいものです。

これらの無断キャンセルが増加している大きな要因として、ネット予約の増加も挙げられます。ネットから気軽に予約を取る事が出来るため、電話などが不要で、一度もお店側の人と接触する事がなく、とりあえず予約を取る事が出来てしまい、その結果、無断キャンセルに繋がっているのでしょう。

ネット予約はお店側、ユーザー側の両方にとって便利なモノですが、上記のようなお店側に対する重大な問題が発生してしまいます。お店側としても無断キャンセルによる損失をリカバリーするため、本来の質の高いサービスを控えざるを得ず、ユーザー側にとっても良いことではありません。

一部の店舗ではキャンセルポリシーを明記したり、事前決済を行うなど対策しているようですが、その普及はまだまだなようです。現代において必要不可欠となっているネット予約における同問題を、お店側はどのように対応をするべきか考える事が求められるでしょう。

【参考】
マネーポストWEB 『飲食業界で年間2000億円の損害 「無断キャンセル」が増加するワケ』
MEDIY メディー 『飲食店のドタキャン、No Show問題!とるべき4つの対策と便利なサービス紹介』
経済産業省からのレポート 『No show(飲食店における無断キャンセル)対策レポート』

グローイング・アカデミー 担当者グローイング・アカデミー担当者

投稿者プロフィール

株式会社ホスピタリティ&グローイング・ジャパンにて、
各種サービスの企画担当を経て、現在はマーケティング部門にて編集を担当。
学生時代は居酒屋店員として4年間のアルバイトを経験し、飲食店の現場事情に精通。
今でもお店を訪れるとスタッフの動きが気になってしまう、自称『店舗事情ウォッチャー』。

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