20代30代の仕事に関する意識について

よく20代30代の社員は、仕事よりプライベートを優先しているなどの声を耳にします。はたしてこの話は正しいのでしょうか。今回の記事では、20代30代の社員の考えの傾向と、企業として何を意識して取り組むべきかについてご紹介して参ります。

まずは、20代30代が転職を考える際に、何を重要視しているのかという統計を見てみましょう。この統計は、仕事に対して重要視している考えの傾向を把握する参考になります。
以下、ダイレクト・ソーシング ジャーナルの『若手層はプライベート重視なのか?20代・30代の「はたらく価値観」本音調査 2019』より抜粋。

20代男女のTOP3は、「年収アップ」「人間関係のよさ」「やりがい」の順となりました。<中略>現職で感じている不満がそのまま求める条件に反映されているようです。30代男性では、1位「年収アップ」(23.8%)2位「やりがい」(21.5%)3位「人間関係のよさ」(13.1%)となり、20代と比較すると「人間関係のよさ」が減り、「やりがい」が大幅に増えました。「やりがい」を求める方の理由には、「やりがいがモチベーションや成長意欲につながる」という回答が多く、自分の「はたらく価値観」が明確になっていることが見て取れます。一方、30代女性の1位は「人間関係のよさ(24.3%)」で、求める理由には「やりがいがあって給与が多かったとしても、人間関係がよくないと精神的に負担がかかる」「人間関係が悪いとモチベーションも上がらない」といった意見が多いのが特徴です。

転職する際に重要視する内容は、現職で不満に感じていることの改善を求める傾向があります。この調査結果を参考に、会社がいまどのような状態にあるかを把握して、特に20代30代に対しては、抱えている問題を解決できる社内の環境や上司との関係性向上が必要ですので、その仕組みの構築が企業には強く求められます。とはいえ、個人によって考え方は異なりますので、一人一人がどのようなことを考えているのか把握し、本音を聴き出すためには、普段からの円滑なコミュニケーションを心掛けましょう。

また、現職に不満を感じていることが給料面などだった場合は、すぐに解決することは難しいと思いますので、昇給するために必要なことや、会社として求めていることを明確にして、一緒に目標を考え、実現に向けて取り組めるようなアドバイスやサポートを、徹底することが重要であり、部下を持つ管理職者の大切な役割でもあります。

そのためには、コミュニケーション能力を向上させるための研修を、社内に取り入れることを推奨します。管理職者が部下の本音を引き出すことで、いま担当している業務が本当にやりたいことなのか、やりがいはあるのかなど、率直な意見と、本当に解決しなければならない課題を把握でき、社員の定着率向上にも繋がっていきますので、是非この機会に、管理職者向けの研修を取り入れてみてはいかがでしょうか。

また「体験する講座」を提供するグローイング・アカデミーでは、現場経験が豊富な講師陣による、現場で即実践できる講座を、階層別に多数ご用意しております。中には、「コミュニケーション環境を考える 上司のための心理学入門」といった、今回の記事でご紹介した部下とのコミュニケーションを円滑にするヒントを得ることができる講座もございますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせくださいませ。(グローイング・アカデミーの詳細はこちら

グローイング・アカデミー 担当者グローイング・アカデミー担当者

投稿者プロフィール

株式会社ホスピタリティ&グローイング・ジャパンにて、
各種サービスの企画担当を経て、現在はマーケティング部門にて編集を担当。
学生時代は居酒屋店員として4年間のアルバイトを経験し、飲食店の現場事情に精通。
今でもお店を訪れるとスタッフの動きが気になってしまう、自称『店舗事情ウォッチャー』。

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