2021年卒業生の就活動向について

2020年の新卒採用も落ち着き、既に2021年新卒採用の活動の準備を始めている企業様も多いのではないでしょうか。そこで今回は、2021年に卒業する学生の就職活動における動向を紹介するとともに、人不足の影響による売り手市場と言われる昨今、より良い人財を取り逃さないようにする活動ヒントをお伝えいたします。

まずは、2021年卒業予定の学生の、インターンシップに対する意識をご紹介いたします。
以下、株式会社ディスコによるキャリタス就活2021の『学生モニター調査結果(2019年10月)』より抜粋。

1.インターンシップの参加状況
10月1日時点でのインターンシップの参加状況を、実施日数別に尋ねた。「1日以内のプログラム」への参加経験を持つ学生は、前年同期調査より7.9 ポイント増加し、8割超(82.9%)に上る。夏季インターンシップを実施する企業が増加したことで、学生の経験率もさらに上昇した。複数日程のものでは、「応募したが参加できなかった」が、それぞれ13.7%程度あり、事前選考にもれるなどで、希望者の2割強は参加できていない。参加社数の平均を見ても、「1日以内のプログラム」が4.1社と、複数日程のものの2倍以上に上り、ショートプログラムへの参加が中心であることがわかる。

「1日以内のプログラム」であれば、インターンシップへ参加したことがある学生の割合は、前年比を大きく上回る8割を超えています。インターンシップは、周知の通り就職活動において需要がとても高い活動です。またインターンシップへの参加目的は、興味のある企業や業界の知識、理解を深める以外に、逆に知らない業界について知ることや、他の学生との交流や実際の仕事の経験をしたいという目的もあります。。インターンシップを実施する際は、この点を重視して内容を構築すると、参加学生の印象は良くなり、入社志望をより高めることに繋がりますので、この機会に改めて、インターンシップのプログラムを見直してみてはいかがでしょうか。

また、インターンシップへの参加による影響について、同調査より興味深い内容がありました。

4.インターンシップ参加による影響
インターンシップ経験が就職活動において有利になると思うかを尋ねた。「とても有利になる」(33.7%)と「やや有利になる」(53.1%)を合わせた 8 割強(計 86.8%)の学生が、有利になるとの見方を示している。早期に業界や企業を知り理解を深めることで適性を確認できるなど、学生がインターンシップに様々な期待を寄せていることがうかがえる。また、インターンシップの事前選考に落ちた場合、その企業の採用選考への応募(本エントリー)に影響するかどうかを尋ねたところ、「影響する」が 25.1%。本エントリーをためらう、やめるという学生は 4 人に 1 人という計算だ。

学生が考えるインターンシップへの参加のメリットはとても高いです。その反面、インターンシップの事前選考に落ちてしまった場合、4人に1人は、採用選考への応募をためらってしまうというデータもあります。

企業にとっては深刻な問題として捉えるべき内容です。インターンシップへの事前選考に落ちた学生に対して、何かしらの対策をしなければ、優秀な人財の採用を逃してしまうことになってしまいます。

例えば、ショートプログラムのインターンシップを近い日程で複数回予定して、残念ながら事前選考に落ちてしまった学生に対しては、次回の参加を優遇するなどの取り組みを入れるだけでも、学生の企業に対する見方は変わると思います。インターンシップの内容とあわせて、選考のフローなども見直してみてはいかがでしょうか。

また、現在在籍している学生アルバイトへのアプローチもとても重要です。企業として、就職活動のサポートをしたり、アルバイト向けの教育の仕組みなども構築すると、学生アルバイトからの関心が高まり、そのまま正社員への雇用に繋がるケースを少なくありません。特に、アルバイトから正社員として入社すると、基本的な仕事は経験しているため、即戦力としての活躍が期待できるので、多くのメリットがあります。是非、アルバイト向けの教育体制を構築してみてはいかがでしょうか。

また「体験する講座」を提供するグローイング・アカデミーでは、現場経験が豊富な講師陣による、現場で即実践できる講座を、階層別に多数ご用意しております。新入社員研修や、これから社会に出る学生アルバイト向けの「社会人の基礎」を学べる講座などもございますので、ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせくださいませ。

グローイング・アカデミー 担当者グローイング・アカデミー担当者

投稿者プロフィール

株式会社ホスピタリティ&グローイング・ジャパンにて、
各種サービスの企画担当を経て、現在はマーケティング部門にて編集を担当。
学生時代は居酒屋店員として4年間のアルバイトを経験し、飲食店の現場事情に精通。
今でもお店を訪れるとスタッフの動きが気になってしまう、自称『店舗事情ウォッチャー』。

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