オンライン研修とは?対面型研修と比較しながら分かりやすく解説!

※この記事は2020年10月28日に最新情報へと更新しました。

企業の成長を支える人財育成においては、社内研修だけではなく適切に社外研修も活用していくことが重要です。

特に近年は、これまで主流だった通学型や講師派遣型の対面での研修だけでなく、IT技術の発展と働き方の多様化に合わせてオンライン型の研修も盛んになっています。
テレワーク(在宅勤務)や時短勤務の導入などで対面での研修の実施が難しい場合は、オンライン研修やeラーニングの導入を検討されてはいかがでしょうか。

1.オンライン研修とは

近年、IT技術の発展に合わせてオンライン研修が普及してきています。
オンライン研修とは、パソコンやスマートフォンを用いインターネットを通じて受講するタイプの研修の総称で「オンデマンド研修」といった呼び方をされることもあります。

従来の研修形態は講師と受講者が同じ場所に長時間いなければならず、時間や場所が限られましたが、オンライン研修であれば、パソコンやインターネット環境など最低限の準備だけで研修を進めることができます。

1-1.オンライン研修の種類

一口にオンライン研修といっても、その形式は様々です。
ここでは代表的な研修形式を紹介します。

1-1-1.「録画型」と「ライブ配信型」

オンライン研修は、
①予め収録された動画を視聴する「録画型」
②リアルタイムの講義をWeb会議システムなどを用い視聴する「ライブ配信型」
の2種類に分類できます。

録画型の研修は「eラーニング」「webラーニング」などと呼ばれることもあります。
録画型の場合、一般的には講師側と双方向のコミュニケーションは取れませんが、講師のスケジュールに左右されず、いつでも研修を実施できるメリットがあります。

一方、ライブ配信型の研修では、

  • 講師のスケジュールに左右される
  • 受講回によってクオリティにバラつきが生じやすい
  • 通信環境によっては音飛びや映像の乱れなどが生じる
  • といった懸念点もありますが、臨場感を得られたり、リアルタイムで講師に質問できるなど、理解を深めることが可能な点が魅力です。

    1-1-2.「集合型」と「個人参加型」

    「どこで研修を受講するのか」にもいくつかのパターンが存在します。

    「集合型研修」は、1つ(あるいは複数)の会場に受講者が集まり、同じモニターを見ながら研修に参加する方式です。従来の研修と同様、受講者同士の対面でのディスカッションや、紙やペンを使う、または体を動かすグループワークが実施できます。
    また、自宅にインターネット環境が準備できない受講者がいる場合なども集合型研修が適しています。

    「個人参加型研修」は、各受講者が自身のデスクや自宅で受講するタイプの研修です。
    受講者をいくつかの拠点に集めるのが難しい場合や、テレワーク導入企業などに適した研修形式です。
    同時に複数人が参加する研修ではWeb会議システムなどを用い受講者同士でコミュニケーションが取れる場合が多くなっています。また個人学習形式の研修では、自分のペースで学習していくことが可能です。

    1-1-3.「モバイル研修」の登場

    最近では、パソコンだけではなくスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末で受講可能な研修も増えてきています。こうしたいつでも・どこでも受講できるマルチデバイス対応の「モバイル研修」は「モバイルラーニング」や「mラーニング」などとも呼ばれています。

    2.オンライン研修に必要なもの

    録画型のオンライン研修の場合、インターネットに接続されたIT端末があれば受講可能です。一方、ライブ配信型のオンライン研修に参加する場合、ZoomやSkype、Google MeetなどのWeb会議システムをインストールしたパソコンや、ヘッドセットなどを用意する必要があります。また、双方向型の通信によってデータ量が大きくなり、映像や音声が途切れやすいので、安定したネット環境を用意したほうが良いでしょう。ノートパソコンではなく、デスクトップパソコンを使う場合はUSBカメラも必要です。その他、研修に関する紙媒体の資料などが手元にあると、集中して講師の話を聞けるようになるでしょう。

    【録画型】の場合
  • PC・タブレットなどインターネットに接続されたIT端末
  • ヘッドフォン・イヤフォン・スピーカーなど視聴機器
  • 【ライブ配信型】の場合
  • 安定したネットワーク環境
  • ZoomやSkype、Google MeetなどのWeb会議システムをインストールしたPCやタブレット
  • ヘッドセット
  • USBカメラ(デスクトップパソコンを使用する場合)
  • 紙に印刷した資料(テキストなど)
  • 3.オンライン研修と対面型研修の違い

    これまで紹介してきたオンライン研修の特徴を、従来の対面型研修と比較しながら改めて整理してみましょう。

    3-1.オンライン研修のメリット

    従来型の研修に比べ場所や時間の制約が少ないことが、オンライン研修の最大のメリットです。
    「録画型」か「ライブ配信」か、あるいは「集合型」か「個別参加型」かによっても場所や時間の制約は異なりますが、いずれの形式でも従来の対面型の研修に比べると制約が少なくなっています

    また移動費や会場費などのコストの削減に加え、研修自体も従来型の研修と比べると低コストで実施できるものが多いのも、オンライン研修のメリットと言えます。

    3-2.オンライン研修のデメリット

    良いところばかりに見えるオンライン研修ですが、デメリットがないわけではありません。
    オンライン研修のデメリットとしては、次のようなものがあります。

    ・実践型の研修は難しい

    集合型研修を除くオンライン研修では、体を動かすワークショップや、チームで何かを作り上げるようなワークショップなどはどうしても難しくなってしまいます。オンライン研修は、どちらかというと「知識を得るための研修」に向いているといえるのではないでしょうか。

    ・受講者の理解度をリアルタイムにチェックしづらい

    従来型の研修は受講者一人一人と対面で講義を行うため、講師が受講者の様子から理解度や満足度を推測し、その場その場で講義内容を柔軟に調整することが可能でした。
    オンライン研修では、受講者の様子を確認することが難しく、理解度を把握するためには講義を止めて簡単なテストを挟むなどする必要があります。

    ・講師と受講者のコミュニケーションが弱くなりやすい

    ライブ配信型の講義でも、タイムラグの問題など、従来型の対面研修に比べると講師への質問がしづらくなるケースが多くなります。また質問を音声ではなくチャットで受け付ける場合などは、複数のチャットメッセージに紛れて重要な質問が見逃されてしまう場合などもあるようです。

    ・受講者同士のコミュケーション、意見交換がしづらい

    同様に、受講者同士でのコミュニケーションにも気をつけなければいけません。
    対面型の研修の場合は、研修の休憩時間や研修終了直後の時間などでも受講者同士が気軽にコミュニケーションを取ることが可能ですが、個人参加型のオンライン研修ではそうはいかないため研修終了後に受講者同士の意見交換の場を設けるなどの工夫も必要になるかもしれません。

    ・モチベーション管理が難しい

    個人参加型のオンライン研修は、Webカメラを用意せず音声とチャットのみで受講することも可能です。ですが音声とチャットのみでは講師に受講中の態度が分からないことから参加意欲が下がり「聞き流し」で済ませる受講者が発生してしまう可能性があります。

    また個人学習型の研修の場合は、いつでも受講できることが災いし、モチベーションが低下し、ついつい受講を後回しにしてしまう受講者も発生してしまいがちです。

    4.オンライン研修が向いている企業

    オンライン研修にはメリットとデメリットがあるため、自社に向いているかどうかを適切に見極めなくてはなりません。オンライン研修が向いている企業の特徴としては、下記2点が挙げられます。

    1.テレワークの推進を検討している

    オンラインなら自宅にいながら社員が研修を受けられるので、テレワークとは相性が良いでしょう。

    2.ICT技術を活用して効率的に従業員を育成・スキルアップを図りたい企業

    しっかりとした研修制度がまだ整っていない企業も、オンライン研修を導入すればスムーズに人材育成を図ることができるはずです。

    5.オンライン研修導入のポイント

    これまでみてきたように、オンライン研修には対面型の研修とは異なる魅力や注意点があります。全ての研修をオンライン化するのではなく、自社の状況や研修の内容によって、オンライン研修と対面型の研修を適切に使い分けることが重要です。

    ここでは「オンライン研修の導入前の確認ポイント」と「オンライン研修実施時の注意点」について見ていきます。

    5-1. 導入前の確認ポイント

    5-1-1.自社内研修をオンライン化する場合

    研修内容が、オンライン化に向いているかどうかをしっかりと確認しましょう。
    実践的な内容はオンライン化の難易度が高いため、オンライン研修とする場合も集合型研修にするほうが無難です。また全てを自社で行うためには収録環境の準備などの負荷もかかるため、社外研修で代用できるものかどうかもチェックすると良いでしょう。

    またライブ配信型の研修を実施する場合は、当日のトラブルを防止するためにカメラやマイクなどの機材の設定などは前日までにテストしておきましょう。

    5-1-2.社外のオンライン研修を導入する場合

    受講時に使用するWeb会議システムや、同時受講数の制限などを事前にチェックしておきましょう。
    ライブ配信型の研修の場合は、研修の録画利用の可否や、講師への質問方法(チャットのみなのか音声での質問が可能か)なども事前に確認しておくことで、受講時のトラブルが少なくなるようにしておきます。

    5-2. 研修実施時の注意点

    オンライン研修では従来型の研修以上に、受講者の姿勢によって学習結果に差が出てしまいます。そのため「聞き流し」受講者を減らし、モチベーションを高めるための対策を考えておくことが求められます。

    例えば

  • ライブ配信型研修では、原則、受講者のWebカメラ設定をONにしておく
  • 受講後のグループディスカッションの実施を、予め受講者に伝えておく
  • などで参加者の集中力の低下を防止することなどが考えられます。

    6.オンライン研修を成功させるコツ

    6-1.受講者にテクニカルトレーニングを受けさせる

    オンライン研修ではマイクやカメラ・スピーカーやヘッドセットといったIT端末を扱うことになりますが、正しい操作方法を理解していなければ、きちんと研修を受けることはできません。職種や世代によって研修の受けやすさが変わってくるため、不平等を是正するためにも事前にテクニカルトレーニングを実施することをおすすめします。テクニカルトレーニングとは、オンライン研修が初めての方や慣れていない方にWeb会議ツールの使い方やパソコンの基本操作に関する研修を事前に行ったり、操作方法のマニュアルを用意しておいたりといった技術的な指導の準備をさせることです。全般的な操作マニュアルを用意し、マイクやカメラの切り替え方についても指導しておきましょう。

    6-2.無理のないタイムスケジュールを組む

    モニターと向き合い続けるオンライン研修は、長時間にわたって行うと参加者の集中力が途切れてしまいます。また、目や耳の酷使など、肉体的な疲労も蓄積していくでしょう。オンライン研修を行う際は、無理のないタイムスケジュールを組むことが大切です。30分から1時間ほどに1回の頻度で休憩を挟み、参加者が集中できるように配慮しましょう。オンライン研修のタイムスケジュールをコンパクトにまとめるポイントは、テキストを事前に配布して各自予習してきてもらうことです。そうすることで、オンライン環境を活かしたグループワークなどに、より多くの時間を割けるようになるはずです。

    6-3.進行の補助役をつける

    オンライン研修の運営側がオンライン研修に慣れていない人ばかりでは、スムーズに進行するのは困難です。機材トラブルなどに迅速に対処するためにも、講師の他にオンライン研修に慣れている人に進行の補助役を担ってもらうと良いでしょう。操作に慣れた人が1人いれば、受講者だけでなく講師も安心できます。

    6-4.基本的に全員顔出しで研修する

    オンライン研修は顔を出さなくても受講できますが、どうしても緊張感が損なわれるものです。そのため、講師も受講者も全員が顔を出して研修に臨むのがおすすめです。ディスカッションなどを行う際も、相手の顔が見えていれば臨場感が生まれます。

    6-5.終了後のフォローをしっかりとする

    オンラインに限らず、研修では習得度合いに合わせて適宜受講者をフォローし、受講内容を実務に反映させることが重要です。レポートの提出やアンケートの実施など、研修終了後のフォロー体制を確立しておきましょう。

    7.まとめ

    オンライン研修に関して、対面型研修と比較しながら解説しました。双方にメリット・デメリットがありますが、研修コストを抑えたいという方にはオンライン研修がおすすめです。グローイング・アカデミーでは社員研修や人財育成に関する複数の講座を実施しており、対面型研修だけでなく、ワークやディスカッションを多く取り入れた動画型のオンライン研修もご提供しています。また、個人学習用の研修も受講可能ですので、スキマ時間にも学習を進めていただけます。社員研修や人財育成に迷われている方はぜひ一度ご相談ください。

    グローイング・アカデミー 担当者グローイング・アカデミー担当者

    投稿者プロフィール

    株式会社ホスピタリティ&グローイング・ジャパンにて、
    各種サービスの企画担当を経て、現在はマーケティング部門にて編集を担当。
    学生時代は居酒屋店員として4年間のアルバイトを経験し、飲食店の現場事情に精通。
    今でもお店を訪れるとスタッフの動きが気になってしまう、自称『店舗事情ウォッチャー』。

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