OJTの効率化を追求するために必要なポイントとは?

OJTは新入社員の教育に効率的だが内容を十分に理解していない可能性も

OJTは実務を行いながら教育ができるため、新入社員の仕事への理解度を上げるにはとても効率的な方法です。先輩が実際に仕事をしている姿を見ながら覚えられるので、実践的な業務をイメージしやすく、新入社員でもすぐに即戦力にできる点はメリットだといえます。また、先輩社員がマンツーマンで指導する機会も多く、どちらかというと大人数を対象にするOFFJTに比べて新入社員の性格や覚えるスピードに合わせやすい点も特徴です。きめ細やかな気配りをしながらOJTを実施すれば、比較的早い段階で企業に貢献する人材に育ってくれるでしょう。

ただし、OJTでも満足に仕事を覚えてもらえないケースがないわけではありません。せっかくOJTで仕事を覚えてもらおうと思っても、教えてもらう側に積極的に知識を吸収する姿勢がなくては十分な効果が得られないからです。そのため、教える側は一方的に教育するのではなく、新入社員の仕事の理解度をチェックしながら実施する必要があります。具体的には、新入社員に質問をさせることが重要です。

OJTのポイントは分からないときにすぐ質問できるような環境づくり

せっかくOJTを実施しても仕事の理解度が低い新入社員は「分からない部分をそのままにしている」というケースが多くなっています。新入社員は社会人として働き始めたばかりで、基本的なビジネスマナーから業務内容まで幅広い知識を比較的短期間で身に付けなければいけません。覚えることが多すぎて、どうしても分からない部分が出てきてしまうのは仕方ないことだといえます。

また、新入社員の性格によっては先輩との上下関係を重視するがあまり、聞きづらいと感じてしまう場合もあるでしょう。特に先輩が業務で忙しそうにしているときに分からないことがあると、質問する機会を逃してしまいがちです。そのような状況に陥らないように、教える側は気軽に質問できるように新入社員と日ごろからコミュニケーションを密に取っておくことが重要だといえます。

どうしても忙しくて質問に答えられないときは、その旨をしっかり伝えて、後でフォローするといった丁寧な対応も必要になるでしょう。実際に言葉に出して確認することで理解度を深める効果もあるので、日ごろから質問されない場合には教える側から質問を引き出すのもひとつの方法です。教える側から分からない部分はないか尋ねるのはもちろん、ときにはこちらから業務内容について質問をして理解度を確かめてみるなど、積極的に声を掛けていきましょう。

OJTの効率化にはコミュニケーションが大切!

OJTを導入することで新入社員の成長速度は速くなり、企業に貢献する人財に育ってくれるでしょう。ただし、一方的に教えるだけでは新入社員が本当に理解したかどうかは分かりません。OJT後の仕事の精度を上げるためには、ささいな問題であっても質問してもらう環境を日ごろから整えておくことが重要です。そのためには、日ごろから気軽に話しかけてもらえるようなコミュニケーションを取りやすい関係の構築が大切だといえます。

なかには、自分は全部分かっているという新入社員もいるかもしれません。しかし、ひょっとしたら「分かっているつもり」になっているだけの可能性もあります。言葉に出すことで新入社員の仕事の理解力を確かめる効果も期待できるので、なかなか質問が出てこないときは、こちらから積極的に話しかけていくことを心がけましょう。

グローイング・アカデミー 担当者グローイング・アカデミー担当者

投稿者プロフィール

株式会社ホスピタリティ&グローイング・ジャパンにて、
各種サービスの企画担当を経て、現在はマーケティング部門にて編集を担当。
学生時代は居酒屋店員として4年間のアルバイトを経験し、飲食店の現場事情に精通。
今でもお店を訪れるとスタッフの動きが気になってしまう、自称『店舗事情ウォッチャー』。

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